【Football】5/24史上初のﾀﾞｰﾋﾞｰﾏｯﾁ!ﾁｬﾝﾋﾟｵﾝｽﾞﾘｰｸﾞ決勝でﾏﾄﾞﾘｰﾄﾞが揺れる!!

Hola!!　『ある日本人観光客のスペイン旅行記』へようこそ！

現在、ヨーロッパのサッカー、特にスペインのサッカーは、シーズン再終盤を迎え、大きな盛り上がりを見せています。

前回、前々回の記事で触れたように、先週は、『2014 FIFAワールドカップ』に臨む代表候補選手が発表されたのに続き、スペインの国内リーグ『リーガ・エスパニョーラ』の最終節が行われました。

特に今シーズンのリーガ・エスパニョーラは、最終節で上位2チームが直接対決し、優勝が決まるという、劇的な幕切れでした。

結果は、シメオネ率いるアトレティコ・マドリードが、昨シーズンのリーガ王者・FCバルセロナの猛攻をしのぎ、見事優勝を果たしたのは記憶に新しいところです。

チャンピオンズリーグ決勝はマドリードダービー

そして、今週末は、2013-14シーズンのヨーロッパサッカー・最強クラブを決定する『UEFAチャンピオンズリーグ』が、いよいよ決勝戦を迎えます。

ポルトガルのリスボンで行われる決勝戦のカードは、レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードというスペイン勢同士の対戦、しかも、同じマドリードをホームタウンとする両チームの対戦となりました。

なんと、ホームタウンが同じチーム同士の決勝は、チャンピオンズリーグ史上初の出来事です！

伝統の一戦であるマドリードダービーがヨーロッパ最高峰の舞台で実現することとなり、マドリードの盛り上がりは普段以上となっています。

チャンピオンズ・リーグ

チャンピオンズリーグは、ヨーロッパの各国リーグの上位チームが出場し、ヨーロッパサッカーの最強クラブを決定する大会です。

7月ごろの予選（一部）から始まり、グループリーグ、決勝トーナメントとホーム＆アウェーの2試合ずつ行い、勝ち上がりを決定していきます。

翌年の5月ごろに行われる決勝戦の舞台は、毎シーズン替わり、一発勝負で優勝が決定します。

優勝チームは、クラブ世界王者を決定する『FIFAクラブワールドカップ』に、ヨーロッパ王者として進出します。

この大会は、かつては、ヨーロッパ王者と南米王者が激突する、『トヨタカップ』（通称）として日本で開催されていたため、日本でも大きな注目を集める大会です。

チャンピオンズ・リーグ2013-14

昨シーズンのリーガ・エスパニョーラの上位4チーム（FCバルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、レアル・ソシエダ）が出場した2013-14シーズンのチャンピオンズ・リーグは、スペイン勢が大活躍する大会となりました。

もともと、リーガの2強（レアル・マドリードとFCバルセロナ）は、優勝候補の一つと数えられていましたが、これらに加え、今シーズン絶好調のアトレティコ・マドリードを含めた3チームが、グループリーグをそれぞれ首位で通過し、決勝トーナメント（ベスト16）に進出しました。

FCバルセロナは、アトレティコ・マドリードとのスペイン勢対決となった準々決勝（ベスト8）で敗退しましたが、残ったマドリード勢はその後も勝ち進んでいます。

準決勝では、レアル・マドリードが、前回王者のバイエルン（ドイツ）を破り決勝進出し、アトレティコ・マドリードが、前々回の王者チェルシー（イングランド）を破り決勝進出しました。

この結果により、ヨーロッパ最高峰の舞台でマドリードダービーが実現するとともに、史上初のダービーマッチで、優勝が決定します！

決勝戦の見どころ

レアル・マドリード

守備面

守備面では、GKのカシージャスの調子が上がっています。

今シーズンのレアル・マドリードは、リーグ戦とカップ戦でゴールキーパーを使い分けてきました。

カシージャスがほとんど出場しなかった国内リーグ戦（リーガ・エスパニョーラ）は3位に終わり、出場してきた国内カップ戦（コパ・デル・レイ）で優勝、さらに、チャンピオンズリーグも決勝進出と、結果もついてきています。

チャンピオンズリーグの優勝を経験している数少ないベテランの守りは、頼もしい限りです。

が、・・・

悲報

ここで、残念なお知らせがあります。

レアル・マドリードの守備と攻撃をつなぐ大黒柱であり、皆さんの愛するシャビ・アロンソは、この試合に出場できません。

準決勝でイエローカードを受け、累積警告のため、決勝戦は出場停止のためです。

イエローカードを受けた時の悲しい顔は今でも忘れられません・・・

とにかく、2004-05の伝説の決勝戦を知るシャビ・アロンソの不在は、レアル・マドリードにとっての最大の不安材料です。

攻撃面

レアル・マドリードの高速カウンターの主役であるクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、ベイルの3人は揃いそうです。

特に、クリスティアーノ・ロナウドは、母国ポルトガルでの決勝に意気込んでいます。

リーガの最終節は大事をとりましたが、チャンピオンズリーグでは、最多得点記録を更新中と絶好調。期待が持てます。

アトレティコ・マドリード

攻撃面

アトレティコ・マドリードは、エースのディエゴ・コスタと10番のトゥランが、先週のFCバルセロナとの“運命の最終決戦”で負傷し、出場が微妙になっています。

アトレティコにとって、数少ないゴールゲッターの不在は不安材料となっています。

守備面

一方の守備面ですが、好調アトレティコの原動力である情熱的な守りに、ますます磨きがかかっています。

完全アウェーの“運命の最終決戦”でも発揮された、ボールを持つことに全く興味がないような、激しく・泥臭く、粘り強い守備は、今シーズンのアトレティコの象徴のようなゲームでした。

チャンピオンズリーグの準決勝・チェルシー戦に、大枚をはたいて出場させた？GKのクルトワも最少失点で決勝戦に挑みます。

決勝予想

種類はだいぶ違いますが、両チームともカウンター主体でここまで勝ち上がってきました。

アトレティコは攻撃に、レアルは守備に、それぞれ不安を抱えていますので、この試合を予想するなら・・・

レアルが高速カウンターとセットプレイで大量得点し大勝か？
アトレティコがロースコアに持ち込みPK戦にもつれ込むか？

と、予想します！

ヨーロッパサッカー最高峰のチャンピオンズリーグで優勝するのは、初優勝を目指すアトレティコか？デシマ（10回目の優勝）を目指すレアルか？

スペインサッカー3冠（リーガ、国王杯、チャンピオンズリーグ）の最後を制するのは、リーガを制したアトレティコか？国王杯を制したレアルか？

優勝パレードは、ビセンテ・カルデロン～ネプチューンの噴水か？サンティアゴ・ベルナベウ～シベーレスの噴水か？

マドリードを二分する世紀の対戦に、世界中の注目が集まります！

見どころに尽きない、チャンピオンズリーグの決勝は、現地（ポルトガル）時間で、5月24日の19時45分（日本時間25日の早朝AM3時45分）にキックオフ！

寝不足にご注意を！！

本日はここまで。