Day6-1 世界遺産カサ・ビセンスはガウディの原点？

Hola!!　『ある日本人観光客のスペイン旅行記』へようこそ！

スペイン旅行6日目、バルセロナ3日目。

2013年秋のスペイン旅行も、丸一日動けるのはこの日が最後。

そのため、この日は朝から動こうと思っています！

ということで、早めの朝食を。

スペインホテルのビュッフェ

バルセロナでの滞在ホテル、ヴィア・アウグスタ（Hotel Via Augusta）の朝食は、ごく一般的なビュッフェです。

スペイン滞在で全体的に言えますが、生野菜が少ない分は、果物で補う。

その他は、パン主体で、ハムやソーセージに、トルティージャなどの卵料理といった感じのビュッフェでした。

その朝食をしっかりとり、「ある日本人観光客」が向かったのは・・・、

カサ・ビセンス

世界遺産、カサ・ビセンス（Casa Vicens）です！

カサ・ビセンスは、世界遺産、アントニ・ガウディの作品群のうちの一つで、ガウディ初期の頃の建築。

カサ・ビセンスへのアクセス

バルセロナの地下鉄駅・フォンタナ駅（Fontana）の近くにあり、滞在していたホテル・ヴィア・アウグスタからは、500mも歩かない位置にあります。

Carrer de les Carolines, 18-24, 08012 Barcelona

「ある日本人観光客」も、朝食後に、散歩がてら歩いてみると、住宅街の中に突然現れる奇抜な建物を発見！

この建物が、カサ・ビセンスです。

カサ・ビセンス外観

住宅街にあり、あまり大きな建築ではないので、遠目からではあまり目立たないカサ・ビセンス。

しかし、近くに行って周りと比べると、その奇抜な色形は、かなり異質な建築であることに間違いありません。

しかし、ガウディの初期の建築ということで、「ある日本人観光客」が思い描いていたガウディ作品の“ガウディらしさ”は、かなり薄いと感じました。

その“ガウディらしさ”というのは、独特な曲線使いです。

カサ・ビセンスの20年以上後に手がけられた、カサ・バトリョやカサ・ミラと比べると、その差は歴然です。

カサ・ビセンスは、それらより規則正しく、曲線が少なく、レンガや多彩なタイル等からなる色遣いが特徴的ではないでしょうか？

この特徴は、どちらかというと、建築学校時代の師・モンタネールのカタルーニャ音楽堂の雰囲気に近い感覚を受けました。

（カサ・ビセンスの方が先に建築されているようですが・・・。）

ガウディ建築らしさ

その中でもガウディ建築らしさを感じる部分もありました。

多彩色のタイル使い

その1つは、多彩な色のタイル使い。

この多彩色とタイル使いは、後に手がけたグエル公園によく見られた、モザイクタイルに通じるものを感じました。

美しい曲線

そして、窓枠やベランダに用いられた曲線。

まだまだ、目立つほどではありませんが、規則正しく並ぶ直線やタイルの中では、窓枠やベランダに用いられている曲線の美しさは目立ちます。

自然との融合

さらに、その窓枠や一部のタイルのモチーフとなっているのは、植物でした。

ガウディの未完の世界遺産、サグラダ・ファミリアでもいたるところで見られるように、常に自然を意識し、取り入れてきたガウディらしさが、この窓枠やタイルから見てとれます。

このように、一見するとガウディらしさが乏しく感じるカサ・ビセンスですが、こういった点からは、逆に、ガウディらしさが見え始める原点の建築ともいえるのではないでしょうか？

天才建築家・ガウディの元ともいえる作品を堪能したところで、本日はここまで。